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『百舌鳥魔先生のアトリエ』小林泰三 感想

昨年の訃報はショックで、持っている本を読み返したりなどしましたが、こちらは初読です。


表紙のイラストはなんだかお洒落っぽいなと思ったのですが、中身はちゃんと、著者らしいグロさえげつなさで面白かったです。
ひとことずつにはなりますが、簡単に感想を書かせていただきます。

 

「ショグゴス」 ふたつの謎の生物、知性が高いらしい不定形のものとそれに依存しているらしい通称海百合が突如現れ、人間が対処に翻弄する話。考えてみたら、すごくシリアスに重厚にもできそうなお話なのに、このサイズでおふざけもふんだんに取り入れてしまっていて、ハイテンションに突っ走っているのがとても楽しい。

 

「首なし」 火事の際の不運で頭部のほとんどを失ったが奇跡的に生き続けている男。頭部は再現してレジン漬けで保存されている。語り手は彼を慕っていたお嬢様で、この人がとてもおかしい。収録作の中でも特に好きな作品でした。

 

「兆」 異常行動の末自殺をした女子が、彼女を虐めていた生徒のもとに訪れる。造りは入り組んでいるものの、ページから飛んでくるのは直球ホラーという印象でした。一時期の角川ホラー文庫ってこういう雰囲気の作品多かったなー、てなんだか懐かしくなりました。

 

「朱雀の家」 戦時下、京都に住んでいた男が、ふと気付くと米国の研究者になっている……これは掴みどころがよく分からなかったです。

 

「密やかな趣味」 アンドロイドを簡単に買える時代に、少年のアンドロイドを購入してあぶない欲を満たそうとする女性の話。グロさぴかいちだし、ある意味短編らしい短編。

 

「試作品三号」 創られた最強の妖怪の話。長編で『ネフィリム』という血みどろ吸血鬼小説が好きなのですが、通じるものがあって楽しかったです。

 

「百舌鳥魔先生のアトリエ」 主人公の妻が、とある芸術に憑かれてしまう。その芸術とは……。これもグロいですねえ。そういう括りがあるか分かりませんが、正統派のグロと思いました。

 

グロ要素が苦手な方はくれぐれもご注意を……

 

ありがとうラテ

ふだん、コンビニや自動販売機では水かお茶を買うのがほとんどでした。
が、昨年の寒くなりはじめたある日の夜、寒いし疲れたしと甘くて温かいものを飲みたくなりました。
そして、職場内にある自販でなんとなく購入したのが、やみつきキャラメルラテという商品でした。

もののみごとやみつきになりました。

そもそも、勤務時間中に持参のお茶類以外を買って飲む習慣さえなかったのに。
フロアで動き回る仕事が一段落して、ちょっと書類を片付けるかという段になると、なんだかしらんが必ず「らて」という単語が頭を掠め、私はいそいそ自販機に向かっていました。
100本に届いているだろうか……80以下ということはないだろう。
ラテの呪い。悪魔のラテ。
て悪い風に書いてしまったけど、美味しくてよい飲み物ですよ。

それが3日ほど前、例によってやみつきキャラメルラテを飲み始めた時、「あ、もういいかも」という気がふいにしました。
もちろん美味しいのですが、もうじゅうぶん飲んだよなという、達成感にも似た清々しさでもありました。
あらゆることに関してあるような気がする、そういう一線。

この冬は、ひとことで言えばやみつきキャラメルラテの冬だったなあ。
ありがとう。

食の欲

料理は休日に、いわゆる作り置きをまとめてすることがほとんどです。
今日の夕飯には、春菊のナムルと大根のそぼろあんかけが用意してありました。
しかし仕事が終わって帰宅する頃になると、「そういうんじゃなくて、もっとこう……!」みたいな気持ちが募り、結局コンビニでオムドリアを買ってしまった。小さいドリアだったのでナムルは食べたけれど、大根は明日に延期。

料理は下手な部類に入ります。
「おうちに帰ったら微妙に美味しくないごはんが待ってるぞー」とテンション下がるパターンはままありますが、今日のおかずは味見済みでわりと美味しく出来ていた。それなのに「もっとこう」となってしまった。

確か土井善晴さんの著作だったと思うのですが、「家庭料理は遊びではない」という主旨の一節があったのを思い出しました。
本当に。
自分のジャンキーな欲を、うまくコントロールしたい。

雪見だいふくの食べ方

アイスはちょっと溶かして食べる派です。
数年前……もしかしたら10年くらい経ってるかもしれない……かのハーゲンダッツ発信の、ちょっと溶かして食べるのを推奨する妖精かなんかが飛び回っているアニメーションを頻繁に見掛けて、私は深く肯いていました。

雪見だいふくは、押しも押されぬロングセラーかつ完璧な美味ですが、この切り口でいうとハードルが高いアイスです。
アイスをくるんでいるあのモチ部分が実に繊細で、放置時間を少しでも間違えるとあっけなくべろべろになってしまい、ただの食べにくいけど美味しいアイスになってしまいます。
雪見だいふくのアイデンティティを壊さずに自分好みまで溶かすことの難しさ。

今日も私は長く置きすぎました。美味しかったけれど。

三寒四……

屋内で、半袖Tシャツの方を見掛けた。
その方は極端ではあったものの、今日はかなり暖かく、全体的に軽やかな服装の人が多かった。
私は、いうてもまだ二月だしと、ダウンコートにマフラーで家を出た。
元来寒がりでもある。
寒いのは、苦手だけれど嫌いではない。
夏の暑さのほうが、気力をねこそぎ持っていかれてよほど嫌い。

とはいえ今日は、ダウンはちょっと暑かった。

タイトルに、三寒四温と書こうとしてふと手が止まった。
暖ではなくて温なのか。
気温に対してなら、暖の表現のほうが多そうなものだけれど。
個人的には、暖よりも温のほうが、まだ少し低い印象を受ける。
いうてもまだ二月だし、暖というほどでもね、という感じ。

マスク小

先日購入した、女性用小さめサイズのマスクを今日初めて装着したのですが、なんかきつい。
ショックを受けつつサイズを確認してみると、横幅が14.5cmでした。以前に買った、やはり女性用とされていた商品は改めて調べると16.5cm。これはきつくなかった。
ほんのちょっとの差でずいぶん違うものですねえ……


ざっと見渡すと、14.5だと子供用を兼ねていることが多いようです。
今日は仕事中ずっと着けていたのですが、そもそもの圧迫感に加え、接客で喋る際に肌と擦れる感触がとても気になりました。短時間の買い物用にするかな…
次回は、何センチか確認して購入しよう。

アロマがふつうに好き

20年ほど前だったか、アロマテラピーに興味を持った。
なんかおしゃれっぽい感じがしたから。
精油を集めて、本を購入して、楽しんでいた。


が、ほどなくして飽きた。
見切りをつけたという感覚でもあった。
きちんとやるなら時間も出費もそれなりにかかるものであり、そこまで本気にならなくてもいいや私は。
と思った。


現在は、常に2〜3種類の精油を持っていて、週に何度か焚く。コスメに配合されているのもそそられる。
細く細く、続いているとも言える。
なんかおしゃれーなノリはなくはない気もまだするが、特段悦に入るでもなく、ましてや気負いもない。


たぶん、ふつうに好きなだけなんだろうと思う。


アロマに限らず、あらゆるジャンルにおいて素敵な人々がウェブには溢れている。
手帳も化粧も料理もインテリアも。
でもそういう方達は、たとえプロでなくともきっとそこに物凄い情熱を注いでいる。もし自分にそれだけの熱がないのなら、同レベルにならないのは当たり前なのだから、自分はこの程度で十分だというラインを引いておくのは悪くないと思う。


昨夜久々にラベンダーの恩恵を実感した。
焚いてもいまいち香らないハズレオイルを、バームに垂らして手と首に適当に塗って就寝したら、横になった身体から力が抜けていくのがよく分かって大満足だった。